FXPansion Geist2 は、以前から持っていました。
Geist2は、Cubase付属のGroove Agentのような、オーディオループ素材をスライスしたり、ワンショトをパッドに割り当てて、ビートメイキングするタイプのプラグインで、Groove Agent より機能がかなり多く、より高度なビートメイキングが可能です。
■ FXpansion Geist2 画面
ビートスライサーと言えば、気になっていたのが、Sugar Bytes から出ていた、EGOIST という、オーディオスライスタイプのシーケンサー
初見では、見た目がすごく簡素な感じで、Geist2の廉価版的存在に見えたので、要らないか~ と思っていましたが、実際触ってみると、別物でした。得意分野が全く違います。
EGOIST のスライサーの部分は、次のようになっています。
これだけをみると、Geist2の機能限定版のような感じですが、
上から2番目のタブを選択すると、ベースとリズムのシーケンサーが・・・
ということは、スライサーが担当しているのは、リズムやベースではなく、上物を担当しています。
Geist2でも、オーディオから上物を作れないわけではありませんが、設定が細かいため編集に時間がかかってしまいます。
上物をスライスから作るとなると、出る音が予測しにくいため、試行錯誤が必要になります。
そこを、Sugar Bytes社は、必要な機能を厳選してうまくまとめているため、ストレスなく試行錯誤しまくることができます。
上から3番目のEFFECTタブを選択すると、EFFECTRIX的なエフェクトシーケンス編集画面になります。
上の絵が楽しいですね☆
一番下のタブは、設定画面です。ここも、イラストが面白いですね☆
Sugar Bytes 社によると、このソフトは「音楽のスケッチ」を主な目的として開発したようで、iPad版もあります。
曲づくりがマンネリ化し、そろそろ違った感じの曲を作りたいという気持ちはあるものの、
慣れていないことをする時、人は不安になります。その不安に負けて、いつもと同じ感じの曲を作ってしまうものです。
そうしたメンタルブロックを外してくれるソフトでもあります!
「オーディオ素材」という縛りが、返って曲作りのマンネリから脱却させてくれますし、
早い段階で、曲の大まかな雰囲気がわかるから、その後も安心してディテールを作ることができます☆
EGOISTで作っておいて、DAWへ持っていき、ディテールを作るやり方が、良いかもしれません。
■1時間程で作ってみた
使ったオーディオループ素材は、以下の2つです。(Loops for ACID ORCHESTRAL1 より)
そして、できた曲は・・・
元の素材は、クラシック向けオーケストラ素材なのに、できた曲はパズルゲームBGMのような、テクノポップですね。
元の素材が殆ど原形をとどめていません(笑)