サンプラー ピッチシフト比較 FL Studio vs Falcon vs Geist 2 vs Kontakt 5

・FL Studio 12.5 付属の Sampler

・UVI Falcon

・FX Pansion Geist 2

・Native Instruments Kontakt 5

各ピッチシフト/タイムストレッチ機能付きサンプラーの、ピッチシフトの品質を比較してみました!

 

まずは、元のオーディオループ素材をお聴き下さい。

 

1. FL Studio 12.5 付属の Sampler


 

付属サンプラーでさえ、一昔前から比べると随分品質が良くなったと感じます。

最後の1オクターブ上げたときに、若干ですがタイムストレッチで伸ばした時のような、音の不連続感を感じますが、

処理が軽くCPU負荷が小さいです。

 

2. UVI Falcon (IRCAM STRETCH)

 

 

4つのうち最も綺麗です! IRCAM STRETCH という、UVI独自のストレッチ技術を使っているようです。

最後の1オクターブ上がったときでも、1つ1つの楽器の音がちゃんと滑らかにつながっている感じです。

但し、CPU負荷がかかってっしまいます。 この品質で軽かったら最高なのに!!

 

3. FX Pansion Geist 2

 

 

リズム向けのものなので、比較対象にするのはちょっとと思いますが、

予想以上に綺麗だったので、載せました。

リズムパッドでありながら、クロマチックモードという、サンプルに音階を付けて演奏するモードがあります。

さらに、テンポに同期可能なタイムストレッチもついているので、サンプラー並みのことが出来てしまいます。

ただ、ピッチが上がるにつれて、高音が強調される感じがしました。

処理も少し重いですが、Fastモードというのがあり、Fastモードにすると半分くらいの負荷になります。(その代り、品質は落ちます)

※上のオーディオサンプルは、FastモードOffの設定のものです。

 

4. NI Kontakt 5

 

 

サンプラーの王道 Kontakt 5

操作の難易度は高いですが、使えるようになる価値があります。

音質は UVI Falcon の次に良く、処理も軽くCPU負荷があまりかかりません。

アルゴリズムは「tm pro」を選択しています。この tm pro というアルゴリズムが、CPUに負担をかけずに綺麗にストレッチしてくれます。

HQ Modeを使うと、フォルマントにも対応できますので、ボーカル素材もピッチシフトにも使えます。

 

 

2017年11月22日